勝手に運命感じてます
第1章 運命の出会い?
「………………?」
あ、れ? 痛くない? 凛ちゃんも無事?
恐る恐る、そ~っと目を開けると……
「え?」
目の前にスラリとした体型の男の人が、うちらに背を向けて立ってる。
わ! しかも、あのお兄さんの回し蹴りを、腕で受け止めてるー!
「っ、何だぁ? テメェ、邪魔すんじゃねぇよ!」
「……邪魔なのはアンタの方だろ。通行の妨げになってんだよっ。うらぁっ!」
「ぐはぁっ!」
ひぃー! この人、あの裏世界のお兄さんを蹴り飛ばしちゃった!
裏世界のお兄さんは、地面にザザーッと滑り込んだ。
す……スゴぉい……。この人、一体何者?
う~。後ろ姿しか見えなくて、顔がわからないよ~。