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勝手に運命感じてます

第1章 運命の出会い?



「あ、あの……ありがとうございますっ! ものすごーく助かりましたっ!」


 凛ちゃんが私に寄り添いながら、助けてくれた人の背中を見上げてお礼を言った。

 あ、私も言いたい! 元はと言えば、私が原因なんだし!


「私も、ありがとうございます! 春の陽気に舞い上がってたばかりに、ご迷惑をかけました!」


 座り込んだまま(ていうか、立てないから)お礼を言うと……


「……別に。マジで通行の妨げになってたから」


 助けてくれた人が体ごと、ゆっくりとこっちの方に振り返った。

 うぅ……逆光で顔がまだ見えない~。

 でも、着ている服は見える。

 この人、私達と同じブレザーを着てる。

 ということは、同じ高校の生徒ってこと? うそ。あまりに強くてどっしり構えてたから、てっきり大人の人かと思ったよー。

 同じ高校だけど、よく見たらネクタイの色がうちらと違う。一年の私達は赤なのに、この人は青。

 すると……三年生ってことか。へぇー、私達の先輩なんだぁー。


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