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僕らの青春は始まったばかり

第1章 発見

「どうしてそんなに驚くんですか?」

「あ、いえっ、、そのー、、」

春田先生は、じっくりとこちらを見つめる

「てっきし、最近伊坂が遊びに来てるから、困ってるんだと思ってたけど、その様子だと、神山先生は、伊坂が、理科室の方に行ってるのを知らないんですか?」

初めて聞いたぞ!理科室に、しかも火曜日に!!!!

「そ、それは初めて聞きました、、」

ここは嘘をつかずに初めて知ったと言おう。
他にどんなことを、、

「そうなの? ほかの授業の時はたいがい屋上にいるんだけど、火曜日の体育の授業の時だけ、理科室の方に向かうのを見ててさ、」

「春田先生、伊坂と仲いいんですね、」

なんでそこまで伊坂のことを知っているんだろう、、
少し気になったけど、あえて聞くのはやめておいた
「たまに屋上に行って伊坂と喋ったりしますよ」

「そうなんですか、、」
ちょっと意外、、、
春田先生は伊坂のこと、お気に入りなのかな?

ってか、火曜日に、理科室に来てたってことは、毎週覗いてたって事なのかよ?!

ああああああああぁぁぁ
最悪だあぁぁぁぁ

今頃ネットに上げられたりしてないかな

伊坂が他の子に見せたりしてないかな、、

不安になって、気持ち悪くなっちゃう、、、

「あの、なにで神山先生は、伊坂のこと悩んでたんですか?」

「あ、いや、なっ、、なんでもないですっ、、」

僕は、慌てて手を振る

それから、
「あ、早くプリント作らないとー」
なんてどうでもいいことを言って、パソコンへと視線を戻した

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