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僕らの青春は始まったばかり

第1章 発見

「おかえりなさーい」
ニヤニヤしながら春田先生が近寄る

「な、、なんですか?」

「なんか、伊坂は、親しげに喋っていましたけど、神山先生の顔は、真っ青でしたよ?何を話していたんでしょうね〜」

「なっ、、なんですか?何が言いたいんですか、、?」

僕は、春田先生の顔を見ずに言う

「いやー、別に?なんか、訳がありそうだなーって」

僕は、わざとらしく、ふっと笑うと、
「そんな変なことあるわけないじゃないですか」
と言った

「え?変なことってー?」

「もっ、、もういいじゃないですかっ、、、」

僕はそう言うと、また、パソコンを開いた

春田先生は、おかしそうに、僕を覗く

「集中できませんっ!春田先生も、テストとか作らないとやばいんじゃないですか?」

ずっとパソコンをしても、春田先生ににやにやしながら見つめられることは確定だと確信した僕は、話をほかの方へと持っていくことにした

「テストー?今回は、見間先生が、作ってくれますから」

「あれ?前も見間先生じゃなかったですか?」

「気のせいー気のせいー」

と、春田先生が涼しく言うと、ずんずんと春田先生の後ろに黒い影が、、

「あー、見間先生ー」

春田先生が見間先生の影に気づいて振り向く

「「あー、見間先生ー」じゃないですよ!」

春田先生の後ろにいるのは、見間先生だった

「この前、俺が次のは作るよ、とか言っときながら、また私に任せるんですか?ってか、テスト私が作るなんて聞いてませんよ?」

「うっわ、見間先生盗み聞き?」

春田先生は、そう言って、見間先生の顔を見る

「盗み聞きじゃないですよ、ってか私今回はほんとにテストつくりませんからね?」

「今回はって、どういう事ですか?」

僕が、口を挟む

「前も、その前も、ってか、去年からというか、私が来てから、テストはずっと私が作ってるんです!もしかして私が来る前の先生にも作られさせてたんですか?」

見間先生は、怒ったように言う

「そんな事ないよ、俺だってちゃんと作ってるよ?でも、低レベルに合わせて作るのって難しくない?」

「てっ、、低レベルって、生徒のことをなんだと思ってるんですか?!」

「そ、、そうですよ、春田先生、そんな言い方はないんじゃ、、」

僕が、そう言うと、

「神山先生は、黙っててください」
と、春田先生に言われてしまった、

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