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僕らの青春は始まったばかり

第2章 神山先生の家で、

シャンプーやお湯の使い方などを教えて、伊坂は
「覗くなよー」
とニヤつきながら言って、やっと風呂に入ってくれた

僕はリビングに戻ると伊坂の落としたCDや、DVDを綺麗に整える

全く、勝手に人の部屋を漁るなんて酷いやつだ、、、

ってか、寝室荒らされたら、ほんとにやばいぞ、、
女性用のパンツが、クローゼットに閉まってあるんだからっ、、
僕が、2階の部屋の寝室に行こうとした瞬間

ブーブー
と、伊坂のスマホがなった

誰からだろうと、僕はついテーブルのうえにのっている伊坂のスマホをみてしまった

「お父さん」
スマホの画面にはそう書かれていた

お父さんから電話か、、

確かに、伊坂が誰かに連絡してる様子はなかった
息子が、こんな時間になっても帰ってこなかったら、さすがに親も心配するだろう、

いや、それとも僕をコンビニで待っている間に親に連絡してたかもしれない、、

とりあえず勝手にスマホを触ったりしてはダメだ、

僕は、まだうるさくなり続けている伊坂のスマホを無視して、2階へと上がって行った

伊坂にバレる前に早く色々片付けないと、、、、







ー 数十分後 ー

やっと色々片付けることが出来た、
これで伊坂に色々探られても平気だろう、、

僕が、階段をおりると、
ブーブーと、携帯の音がまだリビングに静かに響いていた

また伊坂のお父さんからなのかな、、
僕はソッとスマホを覗く

やっぱりかけてきている相手は伊坂のお父さんだった

どんだけ掛けてきてるんだ?、

切れたら、また、かけ直してくる

しつこいお父さんだ、、、
それとも、伊坂のこと溺愛してるのかな?、、
心配性とか?、、


ガラッ

「あ、伊坂、」

「お風呂ありがと、先生のパジャマめっちゃいい感じ って、なんで俺のスマホ見てんの?」


「あぁっ、、ごめ、ずっと電話かかってきてたから、」

僕が喋っている間にも電話はなり続ける

伊坂は、「そっか、」
と言うと、僕の間を通り抜け、スマホをタッチした

僕はどうしたらいいのか分からず、とりあえず
「お風呂入ってくる!!」

と言った

伊坂は、コクんと頷くと、
「もしもし?父さん?」
と電話し始めた


何だか僕がリビングにいては行けないような雰囲気だったから、僕はダッシュで、お風呂場へと向かった

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