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僕らの青春は始まったばかり

第2章 神山先生の家で、

僕がお風呂から出たあとも、伊坂はソファーに座りながら電話していた

電話長いなー、

僕はそう思いながら、自分のスマホをいじる

「勝手に家に来たの?!」

伊坂は大声で驚く

どうしたんだろう、、、

「いや、不都合なことは無いけどさ、、今満空の家だよ、」

伊坂は慌てたように言う

満空(みく)って伊坂と同じクラスの相田 満空の事かな?

きっと今どこにいるんだろうって親に言われているんだろう、
さすがに先生の家なんて言えないもんな、

僕はスマホをいじっている振りをしながら、伊坂が何を話しているのかこっそりと読み取る

「満空は、男だって、前も言ったじゃん?、はぁ?そんなん無理だよ、満空は一人暮らしだもん、」

伊坂の声が更に大きくなる

「だから女じゃないって、満空に電話変わるとか 無理だよ 今、満空風呂に入ってるから、 」


わざわざ電話を変わるってやけにめんどくさいお父さんなんだな、、

まぁでも息子が心配なのかな?

「うん、分かった、大丈夫、じゃあ、」

伊坂はやっと電話を切った


「だ、大丈夫?」

「うん、まさか家に来てるなんて思わなかったよ、」

「家に来てる?」

「あれ?言ってなかったけ?俺一人暮らしなんだ、」

一人暮らし?!

まだ高校生なのに?!

「え?お父さんやお母さんは?」

「お母さんは、居ないんだよね、離婚しちゃって、」

伊坂は、少し気まづくなった空気を誤魔化すかのように笑った

「あ、、ごめん、」

「大丈夫、それに今どき離婚なんてよくある事じゃん?」

伊坂は、気にしないで、と、優しく僕に言う

「じゃあお父さんは?」

「あれ?先生ほんとになんも俺のこと知らないんだね、父さんは、○○企業の社長 だから忙しくて東京で暮らしてる 」

「○○企業って、、、、あそこ?!凄いな、伊坂のお父さん、、」

「だから、俺が授業をサボってもなんか金の力とかで大丈夫、的な? 父さんの金の力で俺たちの高校も助かってる部分もあるからさ、それに授業にでてなくても、テストの点数がそんなに悪くないからそれで見逃してるってとこもあるし?」

「へぇー、、、」

伊坂のお父さんがまさか○○企業の社長だなんて、、

そりゃ凄いな、、、

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