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僕らの青春は始まったばかり

第6章 すれ違い

とくとくと、お茶をつぐ

「あの、、」

急に後ろで声をかけられてビクッとなり、お茶をこぼしてしまった

「あっつ!!」
「ごめんなさい!大丈夫ですか?!」

振り返ると、見間先生がいた

「あ、見間先生、大丈夫ですよ」
なんだ見間先生か、
と僕はほっとした

こういう時あまり仲のいい先生じゃないときまづいからだ

僕はハンカチをとりだして、自分の手にかかったお茶と、ちょっと机に零れたお茶を拭いた

「急に話しかけてごめんなさい」
「全然大丈夫ですよ、もしかして先にポット並んでました?ごめんなさい」
「あぁ、いえいえ全然、!」

見間先生は、そう言って下を向く

「どうかしましたか、、?」
「あ、、あの、、」

見間先生は、不安そうにずっと下を向いている
何かあったのかな、、?

「もし良かったら、土曜日!、、空いてますかね?」

一瞬頭が真っ白になる

土曜日、、、、?

これはデートの誘い、、、?
いや、考えすぎか、、、?

「空いてますけど、、、」
僕はおそるおそる言う

すると見間先生の顔が明るくなった

「遊園地、一緒に行きませんか?」

遊園地?、
なんで僕と、、、?

僕に気があるんじゃ、、って、それはさすがに自意識過剰かな、、?

「僕は構わないですけど、、、生徒たちにバレたりとかしませんかね、、?」

生徒にバレるとめんどくさい、
なんで僕なのか気になるけど、まぁでも聞くのもなんかあれだしな、、

「ちょっと遠いし、有名なとこじゃないですからバレませんよ、」

見間先生は、少し嬉しそうに言う

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