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僕らの青春は始まったばかり

第6章 すれ違い

遊園地なんて久しぶりだから僕はつい周りを見回す
ここの遊園地は昔に2、3回いったぐらいだ

昔とは随分変わって花が派手に植えてあり飾りも無駄にギラギラしてる

なんか少し古臭いな、なんて僕は思う

「見間先生は、ここの遊園地に来たことがあるんですか?」

「えぇ、1回だけですけど、3年前ぐらいに でも結構中が変わったりとか、新しい乗り物ができたりとかでとても楽しそうです」

見間先生は子供みたいに笑った

そうなんですね、とつられて僕も笑う

「何から乗りますか?」

「あ、じゃあメリーゴーランドから」

見間先生は目の前にあったメリーゴーランドを指す

このメリーゴーランドは昔からあったな、なんて思いながらメリーゴーランド乗り場に行く

人気のメリーゴーランドも土曜日なのに空いていて
なんかがらんとしている

従業員の人も暇そうだ

「すいません、メリーゴーランドいいですか?」
と、僕は声をかけた

従業員の人は、ハッとしたように僕らを見ると「ええどうぞ、」と、バーをあげてくれた

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