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僕らの青春は始まったばかり

第6章 すれ違い

昔の鏡の森はただただ鏡があるだけだったのに、今は結構凝っていて色々な仕掛けや世界観がはっきりとわかる

「昔はただ鏡があるだけだったのに結構変わったんだな、」
なんて独り言をつぶやく

「あれ?神山先生ってここの遊園地に来たことがあったんですか?」

「あぁ、ええ、2、3回だけですけど」

「そうなんですね」

僕らは手探りのままゆっくりとゴールへ進んでいく

「すっごく好きで鏡の森は何回もやりました 目をつぶってもゴールできるくらいやりましたよ」

なんて僕は昔の次分を思い出してクスッと笑う

すると見間先生もつられたように笑った
「じゃあ今も覚えてるんですか?」

「いえ、結構変わったみたいで、、、長くなったし、だからあんまり」

僕はそう言って、よく作られた大きな木を眺める

そしてまた手探りのままゴールへとの道を探す

バーンッ

急に大きな音が鳴る
びっくりして後ろを見ると、見間先生が鏡にぶつかったみたいだ

「大丈夫ですか?!」

「すいません、道かと思ったら鏡でした」
なんて見間先生は恥ずかしそうに言う

こんな天然なところがあったんだな、なんて僕は思う

いや、まぁ別にそれでときめいたとかそういう訳では無いからね!!

そもそも僕には伊坂がいるんだから、、、、
それに女の人を好きになったことなんかないし、

なんて謎に自分に言い訳する






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