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僕は貴女を「お姉ちゃん」だと思ったことは一度もない。

第7章 突如始まるコスプレ祭り

高校時代は、部活も3年の秋までやってたから、部活と受験勉強の両立で忙しくて遊ぶ暇もほとんど無くて、プリクラ専門店にわざわざ来たのは約2年ぶり。しかも今回のところは、初めて来るお店で。

「わー!!ひろーい!!きれーい!!」

ビックリした。貸出し衣装の充実っぷりとか、メイクルームの広さとか…。

一番最初は予定通りチャイナドレスさきちゃん、フランス人形な私と、制服姿の女子高生(美羽)、私服の女子高生(樹)の4ショットを撮影。

そのあと、美羽ちゃんが十二単っぽい衣装にお着替えしてかぐや姫ショットを。(ちなみに、パッと見、十二単っぽく見えるけど生地重なってるのは襟と袖口だけで中は一枚という簡易バージョンだった)

それから、音楽室でよく見るモーツァルトの肖像画みたいなカツラと中世ヨーロッパの貴族っぽいキラキラ衣装を見つけたサキちゃんの悪だくみ…じゃなかった、発案で、樹君が王子様に変身して、私と一緒に2ショットを撮ったり。

他にもいろいろ、衣装を替え、メイクを替えながら何度も写真を撮った。
そして…遊び疲れた私たちは、お迎えをうちのお兄ちゃんに頼み、待っている間、すこしお茶をすることにした。

「プリクラ専門店にカフェ併設なんて珍しい…よね?」

「しかもさ、ふつうに美味しい!!」

店内に併設のカフェコーナーで。


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