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僕は貴女を「お姉ちゃん」だと思ったことは一度もない。

第9章 怪我の功名?

私のバカ……。
病院と診療所の違いなんてしょーもないこと検索してる間に、大事なこと聞きそびれたよー!!!

薬局で痛み止めを貰い、中村君と別れて家路についたあとに思い出したのだ。あの『ウソ』が何のことだったのかをきちんと確認しなかったことを。

私に都合よく考えれば、「中村君に彼女がいる」という話がお兄さんのついた嘘(っていうか冗談?)で、中村君は彼女いない=現在フリー=私にもチャンスある、ってことになると思うんだけど、どうなんだ?
でも他にウソがつけそうなポイント無かったよね?
そもそも『兄弟』ってのがウソ?いやいや、それは無いわー。絶対に無いわ。あんな他人の空似、あってたまるか!
それにそもそも、中村君自信が「兄貴」って呼んでたし。
トロンボーンのパート長ってのがウソ?いや、それだと嘘ついたのはお兄さんじゃなくて中村君になるじゃん。

ってことはやっぱり、やっぱりそうだよね!
そうに違いない!! 

そう一人納得した私は、とりあえず今日の夕飯を考えることにした。自炊して節約&料理上手への道!!とか思っていたけど、手をケガした状態で片手で料理はしんどいし、ていうかしばらくはコンビニ弁当か外食だな~…。

はぁー。

なんか、一人暮らし生活の出端を挫かれた感じするなぁ~。

~♪~♪~♪

ん?スマホ鳴ってる…って、えっ??中村君?!
私、またなんかやらかした?!
忘れ物かな、なんだろう??



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