僕は貴女を「お姉ちゃん」だと思ったことは一度もない。
第10章 新入部員歓迎パーティ
中村君の伯母さんの家につくと、庭にバーベキューの火が起こされ、お肉の焼ける美味しそうな匂いが立ちのぼっていた。BBQの肉や野菜は串にさしてあったり、サイドメニューとしてサンドイッチやおにぎり等、片手でも食べられるようなものが結構あり、ケガで片手が使えない私にはありがたいメニューが揃っていた。
そして招待されていた部員は…私たち4人だけだった。あとは中村君のいとこでもある伯母さんの息子さんが吹奏楽部の部長さんということだった。
「君かー。翔太と啓太にケガさせられた可哀想な新入部員ちゃんって。災難だったな…。あいつら、小さい頃からやんちゃなんだよな。何か困ったことがあったら部長のオレに言いなさい。練習への参加は怪我が完治してからで大丈夫だから、焦らなくていいよ」
私が勝手にドジって怪我しただけなのに、部長さんの頭の中では何故か怪我させられたことになっていた。
「いえっ、私が1人でドジしただけなんで…」
説明しようとしたけれど、
「あ!母さん、肉焼けたー?」
部長さんは、もう話を聞いていなかった。
「鈴ちゃん♪一緒に食べよ!」
友美さんが、お皿に焼けたお肉やサンドイッチなどを取り分けて持ってきてくれた。
「あっ、ありがとうございます」
お礼を言って皿を受け取る。
「で、啓ちゃんとはいつからなの?」
「えっ??」
「ん?付き合ってるんじゃないの??」
「いや~、まだそういうのは無くて…」
「あ、そうなの?あたし、てっきり…」
今のところ、まだそんな関係じゃないんだけど…聞かれたってことは…。
そして招待されていた部員は…私たち4人だけだった。あとは中村君のいとこでもある伯母さんの息子さんが吹奏楽部の部長さんということだった。
「君かー。翔太と啓太にケガさせられた可哀想な新入部員ちゃんって。災難だったな…。あいつら、小さい頃からやんちゃなんだよな。何か困ったことがあったら部長のオレに言いなさい。練習への参加は怪我が完治してからで大丈夫だから、焦らなくていいよ」
私が勝手にドジって怪我しただけなのに、部長さんの頭の中では何故か怪我させられたことになっていた。
「いえっ、私が1人でドジしただけなんで…」
説明しようとしたけれど、
「あ!母さん、肉焼けたー?」
部長さんは、もう話を聞いていなかった。
「鈴ちゃん♪一緒に食べよ!」
友美さんが、お皿に焼けたお肉やサンドイッチなどを取り分けて持ってきてくれた。
「あっ、ありがとうございます」
お礼を言って皿を受け取る。
「で、啓ちゃんとはいつからなの?」
「えっ??」
「ん?付き合ってるんじゃないの??」
「いや~、まだそういうのは無くて…」
「あ、そうなの?あたし、てっきり…」
今のところ、まだそんな関係じゃないんだけど…聞かれたってことは…。