僕は貴女を「お姉ちゃん」だと思ったことは一度もない。
第10章 新入部員歓迎パーティ
「あの…、もしかして、私、顔に出てました?」
「んじゃなくて、塩谷さんが自宅に部員招くのは珍しいから、そうかなっ思って!」
「えーと…」
「もちろん、夫婦でOBとOGだし、息子が現部長だから、演奏会とかあれば、差し入れとか持って応援に来てくれることはあるよ?でも、自宅に招待なんてことはほぼないから、そうなのかなって思って。ていうか、ま、時間の問題かな~」
そう言って、ニシシっと笑う友美さん。
「えっ…時間の問題って?」
「啓ちゃん、鈴ちゃんのこと好きなんじゃないかな?じゃなきゃ今日、ここに誘ってないと思うよ?今の反応を見る限り、鈴ちゃんも啓ちゃんのこと好きなんでしょ。だったらさ、付き合い始めるのも、まぁ、すぐじゃん?」
えーーーーー!!!!!
驚き過ぎて、言葉が返せない私…。
「ゆっ、友美さん!!なに吹き込んでるんですかっ!!」
と、そこへ中村君登場。もっ、もしかして今の会話、中村君に聞かれてた?!
「あら?私、何か間違ったこと言った??」
「いや、何も間違ってないですけどっ」
「じゃ、お邪魔虫は消えるわね~。あとはお二人でどうぞ~」
そう言い残すと、友美さんはさっさとどこかへ行ってしまった。
「隣、いい?」
そして、さっきまで友美さんが座っていた場所に、今度は中村君が座る。でも、なぜか目は合わせてくれない。隣に座って、視線は前方を向いたまま、
「まぁ、その…なんかネタばらしされたみたくなっちゃったというか、告白のタイミングを失った感じだけどさ…つまり…あの…そういうこと…だから…」
「んじゃなくて、塩谷さんが自宅に部員招くのは珍しいから、そうかなっ思って!」
「えーと…」
「もちろん、夫婦でOBとOGだし、息子が現部長だから、演奏会とかあれば、差し入れとか持って応援に来てくれることはあるよ?でも、自宅に招待なんてことはほぼないから、そうなのかなって思って。ていうか、ま、時間の問題かな~」
そう言って、ニシシっと笑う友美さん。
「えっ…時間の問題って?」
「啓ちゃん、鈴ちゃんのこと好きなんじゃないかな?じゃなきゃ今日、ここに誘ってないと思うよ?今の反応を見る限り、鈴ちゃんも啓ちゃんのこと好きなんでしょ。だったらさ、付き合い始めるのも、まぁ、すぐじゃん?」
えーーーーー!!!!!
驚き過ぎて、言葉が返せない私…。
「ゆっ、友美さん!!なに吹き込んでるんですかっ!!」
と、そこへ中村君登場。もっ、もしかして今の会話、中村君に聞かれてた?!
「あら?私、何か間違ったこと言った??」
「いや、何も間違ってないですけどっ」
「じゃ、お邪魔虫は消えるわね~。あとはお二人でどうぞ~」
そう言い残すと、友美さんはさっさとどこかへ行ってしまった。
「隣、いい?」
そして、さっきまで友美さんが座っていた場所に、今度は中村君が座る。でも、なぜか目は合わせてくれない。隣に座って、視線は前方を向いたまま、
「まぁ、その…なんかネタばらしされたみたくなっちゃったというか、告白のタイミングを失った感じだけどさ…つまり…あの…そういうこと…だから…」