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僕は貴女を「お姉ちゃん」だと思ったことは一度もない。

第13章 初詣、再び。

去年買った合格祈願の御守を、古札収所へ返納する。お賽銭は、やっぱり去年同様、115円。これは、いいご縁、の語呂合わせに加えて、白い硬貨(100円玉)、赤い硬貨(10円玉)、穴の空いた硬貨(5円玉)の3種類のお金を1枚ずつ組み合わせるのが良い、という記事を読んだことがあるからだ。

しかし、私は衝撃のものを見つけてしまった。

「何、このQRコード…」

「あ、最近は電子マネーでお賽銭できる神社、珍しくないらしいよ」

「えぇ、なんか、風情が無いし、3種類の硬貨を組み合わせられないし…」

「3種類の効果? なんの話?」

「いや、まぁあの、100歩譲って、おみくじ引いたり、御守を買ったりする時の支払いが電子マネーOKなのはまだいいよ。でもさ、お賽銭はやっぱり賽銭箱に入れたいじゃん!!」

そう力説する私、に、

「賽銭泥棒対策なんじゃない?電子マネーなら賽銭箱から盗めないし」

と、サキちゃん。

そういえば、つい最近、テレビで賽銭泥棒のニュースやってたのを見たなぁ、なんてことを思い出し、そう考えたら、理にかなってるのかもしれない、と半分納得。
それにしても、ここの神社、去年来た時はQRコードなんて無かったから導入したのはここ一年以内だよね。

お賽銭用QRコードといい、実家の子猫といい、1年も地元離れてないのに、ほんと浦島太郎だわ…。

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