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そして愛へ

第1章 そして愛へ

         14


 「わたし、進さんとセックスをしてもいいと決めました。それだけではありません。あんなに気持ちよくしてもらえるなら、進さんの、あの、あれに入ってもらうのも、いいかなと思っているんです」
 「うーん。どうしよう」
 「わたし、いつかはセックスをするだろうとは思っていました」
 「うん」
 「でも、淡い期待のようなものでした」
 「そうでしょうね」
 「だから、進さんのあれに入ってもらうのは、そのいつかが、今になったのだと思っているんです」
 「かおりさんは、それでいいんですか?」
 「ええ。あんなに優しくしてもらって、あんなに気持ちよくしてもらって、セックスは優しくしてくれる人とするものだなと思いました。
  わたしが、進さんに、すぐに返事ができなかったのは、セックスをすることに、淡い期待と同じように未知のことへのかすかな恐れがあったのだと思います。
  進さんがご年配だというのは、たしかに抵抗がありました。でも、優しさに年齢は関係ないんだと思えてきたんです。あんなに優しくしてもらって、あんなに気持ちよくしてもらって、ほんとに嬉しかったんです。クリトリスを舐めてもらってとっても気持ちよかったとき、進さんのお年のことなんか気にもしませんでしたもの。
  進さんのあれが入ってくれるのも、恥ずかしいというのがおおきいんです。だって、あれがあそこに入るんですから。恥ずかしいけど、気持ちよくなるのなら、入ってもらってもいいかなと思っています。
  わたし、いままでセックスって言ったことがないの。クリトリスも、知ってはいましたが自分のどこにあるかはよくわかりませんでした。舐めてもらってなんて、あれが入るなんて、よく言えるなと思っているの。
  いっぱい恥ずかしいことをしゃべっていますけど、進さんには、話せるんです。進さんはわたしがなにを言っても優しく受けとめてくれると思っていますので、話したくなるんです。それも、進さんが、ほんとに、わたしに優しくしてくれるからです。
  とっても優しく、わたしが気持ちよくなるようにと、撫でたり舐めたりしてくれました。
  ですから、進さん、入ってもいいです」

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