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そして愛へ

第1章 そして愛へ

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 きょうは、二〇十六年五月十四日の土曜日です。
 わたしは、四月二十五日が誕生日ですので、二十才になりました。
 四月はセックスをしなかったのですが、きょうは旅行に行って旅館でセックスをしました。ゴールデンウィークは混むからと、十四日の土曜日と十五日の日曜日にかけて行くことにしたんです。
 十四日は、生理がはじまる予定の三日前で、月一回のセックスをする予定の日よりも二日遅いのですが、進さんが二日ずれるけど旅行先でセックスするほうが楽しいでしょうと言いました。わたしも、そのほうが楽しいと言いました。
 それまでに、生理にならなければいいなと思いました。ずっと順調だといっても、ずれることはありますから。生理になっても、旅行には行けます。でも生理になれば、セックスができません。生理にならなければいいなと思ったということは、わたし、進さんとセックスをしたいと思っているのかしら。生理にならないようにと思っていたのですから、そういうことになるわ。
 進さんとセックスをするとき、クリトリスを舐めてもらうと、とっても気持ちいいので、あの気持ちよさは感じたいと思っています。それが、いまのわたしの正直な気持ちです。進さんに旅行につれていってもらうことで、わたしの気持ちの確認ができたような感じです。十四日も十五日も、生理になりませんでした。よかった。
 進さんは、前から旅行につれていってあげたいと言ってくれていたのですが、三月は学年末でしたし四月はわたしが風邪をひいたりしましたので、五月になりました。
 つれていってもらえるならどこでもいいと言いましたら、和歌山の白浜温泉にしてくれました。十四日の朝、レンタカーの乗用車で行きました。進さんは、都会では自家用車はいらないと言って必要なときレンタカーを借りるそうです。
 途中、「とれとれ市場」という面白い名前の大きな魚介類の販売所の食堂で、お昼ご飯を食べました。新鮮な魚が、とっても美味しかったです。わたしは、とくにイカの刺身が美味しかったので追加注文をしました。

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