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そして愛へ

第1章 そして愛へ

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 しばらくして、もう終わりましょうかと言って、わたしのあそこの中から、あれを優しく抜きました。わたしのあそこを優しく拭いてくれたあと、進さんがわたしを優しく抱いてくれまして、話をしているうちに眠ってしまいました。
 朝、進さんがわたしを抱きよせてくれたなと思ってぼんやりと目が覚めましたとき、わたしは裸で裸の進さんに抱いてもらっているのがわかりましてパチッと目が覚めました。恥ずかしくて、急いで布団から出まして露天風呂に入りました。進さんが、なにかむにゃむにゃと言っているようでした。
 温泉につかりながら、いろいろ考えていました。進さんのベッドでセックスをしたあとは、わたしの部屋に帰っていたのに、きのうはどうしてそのまま眠ってしまったのかしら。
 進さんにクリトリスを舐めてもらったとき、泣いてしまうほど気持ちよかったので、からだに力が入ってしまって疲れたんだわ。進さんのあれでわたしのあそこの中を優しく撫でてもらっているときも、あえぐような声が出てしまうくらい気持ちよかったので、しらずしらずのうちに力が入っていたのね。
 それでも、セックスをしたあと、隣に敷いている布団に移ることもできたはずだわ。でもきのうは、そのまま進さんに抱いてもらっているほうが嬉しいと思ったんだわ。
 生理にならなければいいと思ったことや、進さんに抱いてもらっているほうが嬉しいと思ったことなど、わたしの気持ちにすこしずつ変化がおきているみたい。わたし、進さんとセックスをするのを嬉しいと思っているみたい。いいわ、それがいまのわたしの正直な気持ちなんだから、進さんに気持ちよくしてもらってセックスを楽しむことにしましょう。
 進さんが、
 「かおりさん。ゆかたを置いておくね」
 と言ってタオルを渡してくれたとき、あわてていたのでなにも持たずに露天風呂に入ったのだと思って恥ずかしかったです。
 進さんはゆかたを置いておくと言ってくれたけど、下着は持ってきてくれなかったのかしら。そうか、わたしの下着に触るのはわるいと思って、ゆかただけを持ってきてくれたんだわ。そのとき、進さんは困ったでしょうね。進さんの困った顔を思い浮かべてクスッと笑いました。そして、進さんを可愛いと思いました。

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