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そして愛へ

第1章 そして愛へ

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 きょうは、二〇十七年五月十九日の金曜日です。
 わたしは、二十一才の大学三年生になりました。
 きょうは、船旅です。阿蘇の五月の草原を見ようという旅行です。「さんふらわあ」で、大阪南港を午後七時に出港しまして、別府港に翌朝の七時に着きます。船の甲板から夕日と朝日を眺めるのが楽しみです。港に停泊中から出港するころまでの夕焼けが、とってもきれいでした。
 きょうは、進さんに月一回のセックスをしてもらえる日です。わたし、あした湯布院の旅館でセックスをしてもらったほうがいいと言いました。進さんが、
 「すこしだけでも、船でセックスをするのは、思い出になる  よ」
 「そうね。船旅って、ロマンチックだものね。船でセックス  かぁ」
 「あっ、かおりさん。エッチな眼になった」
 「えっ、ほんとに。恥ずかしい」
 「ごめん。うそ」
 「もう」
 わたし、進さんをぶってやりました。進さんが、わたしをグッと抱きしめて、優しく優しくキスをしてくれました。
 船には大きなお風呂がありますので、窓から瀬戸内海の島々の景色を眺めながら、ゆっくり入りました。ネットで調べましたら、船のレストランは美味しくなさそうでしたので、進さんが、デパ地下で折り詰の料理を二箱と冷酒を買ってきてくれていまして船室で食べました。
 お風呂あがりにお酒を飲みましたので、わたしのからだがうすく桃色に染まりまして、セクシーだねと進さんが言ってくれました。
 船では、すこしだけセックスをしようと言っていたのに、わたしがセクシーだからと、進さんはあれでわたしのあそこの中を、優しく優しくゆっくりゆっくり長く長く撫で続けてくれるのです。わたし、嬉しくて気持ちよくて、進さんにずっと抱きついていました。そして、裸で抱いてもらったまま眠りました。
 朝も、進さんは優しくセックスをしてくれました。そのあとゆっくりお風呂に入り、あがりましたら六時過ぎでした。甲板で朝日を見ているうちに、別府港に着きました。

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