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そして愛へ

第1章 そして愛へ

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 進さんが、優しく抱いてくれまして、
 「かおりさん。ありがとう。気持ちよかったよ」
 「わたしも、とっても気持ちよかったわ。進さん、ありがとう」
 「かおりさん。気持ちよさの質がちがうと言っていたね」
 「うん。もうね、わたしがなくなってしまうような気持ちよさだったの」
 「そのとき、かおりさんは、性的なエクスタシーに達していたんだよ」
 「エクスタシーですか?」
 「うん。それとね、とっても気持ちよくなったとき、イクと言うのを知ってる?」
 「ええ。読んだことがあるわ」
 「かおりさんは。そのイクという気持ちよさになったんだよ」
 「そう言われれば、そんな感じだわ」
 「かおりさんが感じた気持ちよさは、セックスで感じる気持よさの、最高の境地だよ」
 「嬉しい。進さんが、そうなるようにしてくれたんですね」
 「それもあるだろうけど、かおりさんが、私とセックスするのを、嬉しいと思わなければ、イクという気持ちよさにはならないよ」
 「嬉しいですよ。わたし、進さんにセックスをしてもらうのが、ほんとに嬉しいと思っているよ」
 「かおりさんが、そんなに喜んでくれたら、私も嬉しい。どうする、もういちど愛してほしい?」
 「うーん。もういいわ。二回も愛してもらったもの。それも、気持ちよくて気持ちよくてたまらなくなるほどね。すこしぐったりの感じなの」
 「そんなに気持ちよくなれてよかったね。じゃあ、このまま眠る?」
 「うん。眠りたい。進さんに抱いててもらって眠りたい」
 「抱いててあげるから、ゆっくりお眠り」
 朝、目が覚めましたら、進さんが、優しく優しくセックスをしてくれました。

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