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そして愛へ

第1章 そして愛へ

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 きょうは、二〇十八年十月十三日の土曜日です。
 わたしは、二十二才の大学四年生です。
 進さんとわたしが出会ったのは、三年前の九月です。この三年間、進さんに愛されてきました。進さんは、これ以上ないくらいほんとに優しくわたしを愛してくれました。わたしも進さんを愛しています。
 進さんに、はじめてセックスをしてもらったのも三年前の十月でした。それからの三年間、進さんに優しく優しくセックスをしてもらって、わたしセックスが好きになりました。
 進さんとわたしは、いっしょに暮らしていますので夫婦みたいです。一般的な夫婦と違うのは、進さんが、わたしに何もしないでいいよと言ってくれるのです。食事の支度はもちろん、そのほかの家事の全部を進さんがしてくれるのです。下着はかおりさんが洗ったらと言っていたのも、いまでは進さんが洗ってくれます。
 わたしが、何かするよと言いましたら、卒業までは勉強に集中してほしいから私が全部するよと言ってくれるのです。たぶん、就職しても、進さんは全部してくれると思います。確かに、なんでも進さんのほうが、わたしより上手なのです。もう、感謝感謝の毎日です。
 進さんは、大学の友達とは交流したほうがいいよと言いまして、お弁当は作りません。学食や大学の近くのカフェで、友達とランチを食べます。進さんが、毎月二十万円を渡してくれますので、どこでも付きあえます。コンパにも、ときどきは参加します。
 いろんなところへ、毎月つれていってもらいました。阿蘇の雄大な景色。札幌の雪まつり。ディズニーランドにディズニーシー。名所旧跡といわれている所も、たくさん行きました。そのときには、温泉にも行くのです。
 温泉でいちばん思い出に残っていますのは、最初に行った白浜温泉です。白浜温泉の旅館でセックスをしてもらったとき、クリトリスを舐めてもらうのが気持ちよくて、初めて泣いたので印象深いのです。
 名所旧跡や温泉に行くとき、通るだけでもいいから全部の都道府県に行こうねと言って車でまわるのです。ですから、わたしは、全部の都道府県に行ったことがあるんです。もちろん、沖縄にも行きました。そうそう、韓国にも台湾にもつれていってもらいました。

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