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そして愛へ

第1章 そして愛へ

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 「わかりました。いただきます。大切に使いますね。そうだ、  そのお金でヨーロッパ旅行をしませんか。卒論が合格した  ら、十日か二週間。いいでしょう」
 「ヨーロッパ旅行か。いいね。そのくらいの日数だと、いろ  んな所にまわれるね。だけど、その費用は私が出すよ」
 「そうか、しまった。何か言うと、進さんが出してくれるの  は、わかっていたのに」
 「ヨーロッパ旅行は、失言じゃないよ。楽しみだもの」
 「もう、進さん。優しすぎ」
 わたし、進さんに感謝することばかりです。
 料理を覚えていたほうがいいよと言ってくれまして、土曜日の夕食はわたしが作ります。土曜日は、いっしょにスーパーへ行きます。わたしが、作ろうと思う夕食の材料を買いに行くんです。
 いっしょにお風呂に入ると、洗いっこします。進さんはわたしのあそこも洗ってくれるのですが、優しく丁寧に洗ってくれるものですから、わたし感じてしまって進さんに抱きついてしまいます。わたしも、進さんのあれを洗ってあげます。
 わたし、そんな進さんに甘えたいので、土曜日には料理をしたご褒美をというように、
 「進さん、愛して」
 と、言っています。進さんは、わたしが、
 「進さん、愛して」
 と言うまで、進さんから愛したいとは言いません。進さんは、すべてのことを、わたしの思いを第一にしてくれるのです。わたしが、
 「進さん、愛して」
 と言いますと、かならず優しく愛してくれます。そして、
 「もういちど愛したい。いい?」
 と言ってくれまして二回は愛してくれますし、三回愛してくれるときもあるんです。わたしが、愛してと言うのは、土曜日だけじゃありません。あらためて言うと、なんだか恥ずかしいですが。
 わたし、キスから始めて、からだ中を舐めてもらうのが好きです。かおりちゃんを舐めてもらうのは、もっと好きです。クリトリスを舐めてもらうのは、好きで好きでたまりません。だって、かならず泣きだしてしまうほど気持ちいいんですもの。

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