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そして愛へ

第1章 そして愛へ

         9


 わたし、揉まれるよりも、撫でてもらうほうがいいなと思いました。背中を撫でてもらったときとはちがって、乳房を撫でてもらうのが気持ちよくなってきました。進さんが、乳房を掌で撫でてくれながら、乳首を指で撫でてくれました。わたし、
 「あっ」
 と言って、からだがビクッとなりました。
 パジャマのうえからなのに、乳首を撫でてもらうと気持ちいいのです。左の乳房を撫でてくれながら、乳首も指で撫でてくれます。右の乳房を撫でるときも、乳首を指で優しく撫でてくれるのです。進さんは、左の乳房と乳首、右の乳房と乳首をくりかえしくりかえし撫でてくれました。
 気持ちよくなって、進さんにギュッと抱きつきました。進さんは、優しく抱きとめてくれまして、そのまましばらくわたしを抱いていてくれました。
 「パジャマを脱がしてもいいですか?」
 「…はい」
 進さんが、わたしのパジャマを脱がしてくれまして、進さんもパジャマを脱ぎました。わたしは、パジャマの下はパンティだけでした。進さんが、パンティはまだ脱がないでおこうねと言いました。わたしの、恥ずかしさを思ってくれたのでしょう。進さんは、優しい。
 「かおりさん。裸で抱きあう気持ちよさを感じてください」
 「はい。でもドキドキして、気持ちいいのがわかりません」
 「そうでしょうね」
 進さんはそう言って、かなり長いあいだ裸のわたしを、優しく抱いてくれていました。そして、いろいろ話かけてくれました。わたし、なんども笑っちゃいました。もしかしてきょうは、裸で抱きあうということで終わるのかもしれないと、また思ったくらいです。
 しばらくして、進さんがなんどもなんどもチュッとキスをしてくれました。わたし、もっともっとキスをしてほしいと思いました。進さんにチュッとキスをしてもらうとき、進さんの胸に触れている乳首が撫でてもらうような感じになるのです。それが、気持ちいいのです。進さんがすこし強く抱きしめてくれまして、わたしの唇を吸ってくれました。わたしは、吸ってもらうだけでした。わたしから吸うのは、恥ずかしいのです。

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