狂愛の巣窟
第1章 【入り乱れた関係に…】
「十和子さん……好きです」
「あっ…あんっ…あんっ……私なんか好きになっちゃダメ…っ」
「嫌だ、どうしてですか?僕、セックス下手ですか?」
焦りなのか怒りなのか、一度目より激しく突いてくる。
頭の芯まで快楽に溺れた。
「あぁっ…!ダメ、イクイクイクっ…!」
後ろに手をつくも彼の手が背中を支えてくれる。
ずっと抱き寄せたまま深くピストンされるのだ。
だから一定間隔でイかされる。
頭がおかしくなりそうです。
「和泉くん、お願い、ソファーに行こ?」
「はい……でも抜きたくないので」
「ひゃっ…!」
膝裏に腕を引っ掛け繋がったまま持ち上げられた。
突然の駅弁体位に慌てふためく私。
全体重が結合部に伸し掛かり、彼の肉棒もディルドみたく畝る。
「しっかり僕に掴まってください」
密着して抱き締め合う。
彼が歩くたびに深く刺さり声が漏れて「可愛いです」とキスされる。
私がこんな年下の子に絆されてしまうなんて。
久しぶりに抱く恋心のような感覚でした。
ゆっくりソファーに降ろされて開いた脚の膝下で指を恋人繋ぎのように絡ませながら正常位が始まる。
どうしよう………本気で気持ち良い。
ズボンは履いたままだけどちゃんと腿辺りまで下げて挿入してる。
暑いと脱いだポロシャツ。
やっぱり……腹筋割れるほど鍛え上がってる引き締まった身体に恋をする。
「触りたい……腹筋」
そう言うと結合部を持ち上げて前に来てくれた。
これじゃピストンしてるところ全部が丸見え状態だけど腹筋には手が届く。
ゆっくりピストンに変わり「触って」と手を腹筋まで持っていく。
腕の筋肉は日頃から見てたけど。
「ハァハァ、十和子さん覚えてますか?僕がこの地域に配属された頃、僕真っ黒に日焼けしてて…」
「うん……あっ……覚えてるよ」
初めて会った時からわかってたから。
私にしては随分時間がかかったけど、時間をかけた分墜ちるとこうなるの。
箍が外れたように求め合ってしまう。
「左利き?左の方が筋肉凄いからって…何気ない会話だったけど凄く嬉しくて、そこからジムにも通い出すほど僕は単純なんです」