狂愛の巣窟
第7章 【再燃するココロとカラダ…】
「十和ちゃん……好きだよ、ずっと忘れられなかった」
「縛り付けてたならごめん………」
「謝るくらいなら責任取って……このまま流されてよ」
「似合わないセリフ言うようになったのね……別に良いけど、私、ちゃんと旦那の元に帰るからね?それでも良いなら不倫してみる?」
一瞬眉が反応した。
固いの当たってるうちに選ばせるのは酷だね。
今にもキスしそうな距離感で選択を迫る。
「ごめんね……忘れた訳じゃないよ、岸くんの事……ただ、再婚したいくらい好きな人に出会っただけ」
「じゃ、一度でも俺の事好きな時あった?」
「あ……ちょっと」
服の上からでもはっきりわかる。
上を向いた肉棒が私を突いてきてる。
「答えて」って急かす。
「ん………危なかっしいとこいっぱい見せ合ってきた仲だったけど一番信頼してたし一番近い存在だったでしょ?だから…好き…あ、もう」
グリグリしないで。
ショーツ越しに当たってる。
「だから何?」ってわざと煽ってるでしょ。
「好き……だったと思うよ」
「過去形なの?」
「ん……だって結婚してる」
「このまま終わりたくない……」
その言葉の意味が何を指しているのかわかってるの…?
引きずり降ろすの?
また雁字搦めになるの?
今度こそ動けなくなるわよ?
「いいの?このまま進めばもっと傷付くんだよ?私……きっと選ばないよ?岸くんの事」
お酒のせいだって言い聞かせるの?
大人の関係なんてキミには似合わないよ。
わかった、見せてあげる。
そっと彼の手を取り胸を揉ませた。
戻れなくなるね。
暗くもないから見えるでしょ。
ブラを外さなくてもくっきりついてる。
少しズラして見えた乳首に興奮してしゃぶり始めた。
「ん……はぁ………んんっ…そう、もっと舌出して舐めて」
指示を出しながらホテルの部屋を入ったすぐのところで絡み合う。
「コレ………」
ようやく気付いて固まってる。
牽制で着けられたキスマーク。
「執着凄いから……うちの旦那さん」
こんなセリフ……残酷だね。
やめる?
ここで引き返した方がマトモな人生歩めるよ。