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狂愛の巣窟

第10章 【狂愛の巣窟ー最終章Ⅱー】






いつから……?いつから見てたの……?
帰るのは明日だって………
どうして今此処に居るの……?
電話ひとつ鳴らなかった。
もしかして……サプライズのつもりだった……?
私を喜ばせようとしてたの……?




溢れ出す涙ももう意味のないものだってわかってる。




「うっ………ごめんなさい……ごめんなさい、享さん」




自然と言葉は出ていました。
許されない事をしたのは百も承知です。
お義父さまだけでなく、この場に居る全ての男性と関係を持ちました。
おそらく全て見られていたと思います。




「仕方ないよ、こんな魅力的な嫁さんなんだから」




目線は合いながらも、私の身体は今も尚、お義父さまのピストンで揺れている。




どうして……何も言わないの。
どうして……怒ってくれないの。




そうね、軽蔑したのよね。
どう離婚しようか考えてるの…?




身体を反転させられバックピストンに変わる。
はっきりと顔を合わせました。
揺さぶられながら必死に謝る私は滑稽だったでしょうね。




「うっ……うっ……ごめんなさい……許してっ……ください」




頭を垂れて泣き崩れる私に容赦なく突き当てて射精準備に入るお義父さま。




「あぁっ……最高だよ、十和子、今度は享も入れて4Pでも5Pでもしような…っ」




「ハァハァ…ごめんなさいっ…享さん許して…っ」




「あぁ……締まる締まるっ……今夜は外に出しておくよ…っ」




お尻に大胆に射精したお義父さまは事を終えるとそそくさと帰り支度を始める。
他の男たちもソワソワしていたらようやく享さんが動き出した。




鞄をその場に落とし、リビングの中に入ってきました。




しゃくりあげて泣き崩れる私の元に来てコートを脱いで掛けてくれる。




「ただいま、1日早く帰って来れたから……十和子の誕生日一緒に祝おうと思って」




声が震えてる………
それは怒り?それとも呆れてる?




「ごめんなさい……享さん」




絞り出した声は上擦り儚く消えた。
シーンとした中で誰もが享さんの出す答えを待っている。









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