狂愛の巣窟
第2章 【主人の会社の方と…】
こんな言葉にキュンとくるなんて可笑しいでしょうか。
真剣な顔で愛を乞うのです。
「コレ履くたびに十和子さんとセックスしたんだって思い出せるから……洗って消えたとしても何度だって思い出してオナニーするよ」
私から抱き締めました。
腰は優しく上下し、彼を受け入れています。
両手で頬を包み込んだらキスする前に。
「オナニーしなくても良いくらい私が抜いてあげる……ハァハァ、愛してあげる」
それからは何度も名前を呼ばれイキ狂わされました。
騎乗位からの正常位で朝から顔射も受け止めます。
お掃除フェラも悦んで綺麗にする。
敏感になった亀頭が震えるまで吸い取るの。
「エロ……精液ついた十和子さんの顔、すげぇエロい」
指で掬って舐めた。
「美味しい……次はちゃんとお口に入れてね?」
「うん、親父にはさせないでね?顔射」
確かにまだされた事はない。
それが嬉しかったのかな。
凄く満足そう。
そこが可愛い。
ウェットティッシュで精液を拭き取っているとまた目が合って唇が重なる。
若いからすぐ目移りするものだと思ってた。
いや、私は弄んでいるようで案外弄ばれている方なのかも。
一颯くんにとっては一番身近で性処理出来る相手がたまたま私だったのかもね。
そう思わなければちょっと複雑過ぎて自分の手に負えなくなるような気がしていた。
真っ直ぐ過ぎる彼に私は戸惑いながら受け止める。
それを繰り返していつか本当に好きな人が出来たなら手放してあげなければとも腹に決めていた。
ある日の日曜日。
享さんの会社メンバーで毎年恒例のバーベキュー大会へ参加する事となり、夫婦揃って久しぶりに車で遠出する。
「じゃ、行ってくるわね!有紗、門限は守りなさいよ?帰って来たら一颯くんに聞くからね?」
「はーい、久しぶりなんだからラブラブしてきなね?」
息子と娘に見送られて出発した。
家族の前では家族のフリ。
暗黙のルールはいくつもあるの。
アウトドア用のスタイルだと珍しいらしく何度もチラチラ見てくる享さんが可笑しかった。
「変かな?」と聞くと「何着ても似合うな」ってニヤニヤしてる。
こっちは緊張してるっていうのに。