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妄想

第4章 温泉

ハロウィーンが一ヶ月後に控えているせいか、街はどことなくお祭りモードの様相を呈していた。しかし、優紀に限ってはこの一週間も佐伯着付け出張学院の為に東西奔走し、新たな顧客を得ては学院に報告し、文字通り、学院長でもある叔母玲子の右腕となっていた。そんな折叔母から「週末、熱海の温泉取ったの。付き合ってくれない?」との連絡が入る。
金曜、仕事を終えマンションに戻った優紀は簡単な物で夕食を済ませると、週末のプチ旅行の為の荷造りに入った。
「まずは下着だな。男と行く訳じゃないからぶっちゃけ何でもいいんだけど相手が叔母さんだからなぁ…」以前、二人でスーパー銭湯に行った時、玲子は優紀の綿100%のパンティを見て「あなたね、そんなんじゃ百年の恋も醒めるってもんよ。スルスルと脱がせやすいような一目でいい素材だなってわかる下着にしなさい」とのたまったのだった。そりゃあ私だってここぞと言う時には極小中の極小パンティにしてるけど。優紀は専門学校時代、顔だちは普通でも、いいからだをしていれば男は寄って来るものなのだと知った。男が出来る度、新しいブラとパンティのセットを買う。箪笥の引き出しを開ければ、そのセットの数で寝た男達の人数が割り出せると言う我ながらあっぱれの記録方法だった。「あっ、もうこんな時間。さっさとシャワー浴びて寝なきゃ」明日からは、ふやける程,湯につかる事を考え、シャワーだけで済ませる。優紀は浴室の鏡に映った大きめの乳輪と色濃く大ぶりな乳頭を見て深いため息をつく。高木と初めて寝た日も「ピンク色とかより全然いいよ。成熟した魅力っていうか」と、褒められた乳首。高木は乳頭への執着が強く、指でつついたり、つまんだり舌先で転がしたりと、優紀が「もうダメ…早く入れて」と懇願するまでやめなかった。「身体の相性はバッチリだったんだけどな…」優紀は高木のそそり立ったペニスに騎乗位で乗った日々を懐かしく思うも「ダメ、彼を好きなんじゃなくて、彼の身体が恋しいだけなんだから」と未練を封印した。

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