ジェンダー・ギャップ革命
第7章 愛慾という桎梏
「ァッああっ、お義母様ッ……イッちゃっァッ……あ"ァァッ!……」
かぶりを振って、織葉は骨までとろけるような快楽に悶える。気持ち良いの、よく鳴いてくれるのね、と、えれんの呑気な声が耳を撫でる。
ややあって、何かが織葉の視界を覆った。
遮光のバンダナが視覚情報の一切を消して、えれんの動きも全く予想つかなくなった。次はどこに何が触れるか。自我と肉体をひとところにとどめるのに必死になる織葉をローターが攻めて、ブラジャーから引っ張り出された乳房の先端をクリップが噛んで、凹凸をまとうシリコンの張型が潤みを貫いた。
「ああァッ……ゃっぁあっ、ん!あんっ……っ」
ディルドが体内で暴れていた。快楽しか得なかった。
あの日に始まったことではなかったからだ。
えれんは、織葉との間に感情の温度差を覚える度、娘を縛って視界を絶たせた。低温蝋燭が肩から足先にかけて、そして舌に熱を広げたこともあれば、ばら鞭が肌を打つこともあった。
…──私を信じているんでしょう。何だって耐えてくれるよね?
絶対的な信頼を確認したがる言葉つきで、責め苦に近い愛撫のあと、えれんは織葉を獰猛な玩具で貫いた。
昔は痛みに声を上げた。えれんの発作に何度か対応している内に、淫らに喘ぐようになった。