ジェンダー・ギャップ革命
第3章 道理に適った少子化対策
くちゅくちゅ。チュパッ、ピチョッ…………
ヴィィィィィイイイイン……ヴィン、ヴィン…………
『ぁあぁんっっ』
自ら両脚を抱え上げた主人公の、露出した性器をファンシーな玩具がなじるところで、えみるは女に頬を預けた。
ピンク色の台形スカートからにゅっと伸びた太ももに、手のひらを這わす。
「ムラムラしてきましたぁ」
「…………」
「木之内さん、何ともありませんか」
えみるをちらと見ただけで、木之内は視線を前に戻した。
彼女の太ももを撫でながら、えみるは自身のシャツのボタンを外していく。片手で若干手こずった末、税務署の職員達に倣った衣服の前身頃をはだいたえみるは、女の片手を持ち上げた。その手を自身の乳房へ導く。
「あの女優さんみたいにして下さい」
「え……」
「木之内さんみたいな人を見てると、抱かれたくてたまらなくなります。私を楽しませてもらえれば、就職の件はお任せ下さい」
えみるは、彼女に選択権のないのを確信していた。
彼女はいかがわしいDVDに欲情して、連れ添ってきた男の聴覚に、初対面の取り立て屋との不義の現場を注ぎ入れる他にない。