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ジェンダー・ギャップ革命

第4章 享楽と堕落の恋人達



「あッッ……ァアァッ……ァッあっああ!」


 適当にバスタオルを巻いて、熱々のカモミールティーがローテーブルに並んだリビングに場所を移して、二人で髪を乾かし合う。

 しどけない格好で家の中を歩き回る往国家の令嬢に、家政婦は何も言わない。英真としづやの淫らな声も日常的に聞かされている彼女は、可愛らしい寝巻きを抱えて、入浴へ向かった。


「英真の髪、乾きにくくて大好き。長く触っていられるもん。こうしてたって、感じるんでしょ?髪に指沈められて、とかされて、ムラムラしてるのバレてないって思ってる?」

「髪触られて気持ち良くならない変態の方が、珍しいでしょ。しづやも伸びたよね、その内、私くらい乾きにくくなるよ」

「英真までは伸ばさない。可愛いのも着ろっていう英真のリクエストに応えて、ある程度似合うようにしてみただけだし」


 こうした会話が、英真にしづやとの出逢いを思い出させた。
 英真と逢ったばかりの頃の彼女は、今以上にユニセックスで、スカートも所持していなかった。不特定多数の女達と、付かず離れず淫らごとを楽しんでいた彼女は、出で立ちもセフレ達の好みに合わせていた。情熱が英真に集中してからは、彼女からすればきっと必然の流れで、恋人好みの姿に寄った。

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