ジェンダー・ギャップ革命
第4章 享楽と堕落の恋人達
「丸見えだよ、英真。……この辺、ドキドキ鳴ってる。こんな恥ずかしい姿を映して喜ぶなんて、お姫様の風上にも置けない」
耳朶にしづやの息がかかった。英真がさっき彼女を愛でていたのと同じ場所を、彼女が指でこねくり出す。
クチュ。くちゅくちゅ、……。
しづやの唇と英真の乳首を繋いだ透明な糸が切れると、ひやりとした革ベルトの質感が、英真の上体を搦め捕った。
白熱灯の光を受けた白い乳房を強調して、ハーネスが英真を締めつける。慣れた手つきで、しづやが英真の脇腹を通る革ベルトの金具に、太ももと脛を密着させる輪っかの金具を繋いで、全開になった脚と脚の間の割れ目に指を沈めた。彼女のもう一方の手は、相変わらず英真の乳房の頂を撫でて、唇は心臓に近い方の乳首を咥えて、中で撫で転がしている。ざらざらした凹凸が、英真の肩も腰も慄わす。
「ンッッ……んゥゥっ!……」
割れ目に沿って往来していたしづやの利き手が、英真から這い出すとろみ液を掬って、潤みの頂に塗りつけていた。
猥褻な水音の出どころが、クリトリスをいじる彼女の手元か、乳首を愛でる唇か、判別つかない。英真の意思とは離れたところでひくひく身体が跳ねる度、ベルトが四肢を叱咤する。