ジェンダー・ギャップ革命
第4章 享楽と堕落の恋人達
「英真、動くと痛いよ。真珠みたいな君の肌、赤くなるとすぐ目立つ。そんなにベルトを食い込ませて、さっきから、すごい声。でもあんまり暴れたら、呑気によがっていられなくなるよ」
「ゃ……ァアッ、あっッん!あっあっあっ…………ああァァっ、……」
憂いを潜めた目元の奥の、明るい黒。しづやの瞳が英真を覗いて、身体中を舐め回す。英真は彼女をねめつけて、首を振っても、喉を突き抜けるのは産声のように無意味な音だけ。
クッションに尻をすりつけて、自由を失くした両手で宙をかきながら、英真はしづやの肩越しに、また姿見を覗く。
ガクンッ。ヒクンッ……ガクガクッ……。
「っ、しづやァ……ダメっ、濡れる……濡れるぅぅッ!」
「とっくに水浸しだよ。生理現象?まさかこんなエロい格好で、欲情しているなんてないよね?」
クニュ。ちゅぷチュプ。……
「はァァァっ……ァんッ」
「ここ好きなの?それか、ここ?」
見なくても分かる。通常よりひと周りは膨れたクリトリスが、しづやの指の下で戦慄している。
乳首をぷっくり勃たせたまま、あちこちにキスや呼び水を受けた英真の身体は、全身が欲望を訴えていた。
佐々木が浴室を出てきても、英真はしばらく気付かなかった。