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ジェンダー・ギャップ革命

第4章 享楽と堕落の恋人達




 果たして、英真はしづや達から及第点を得られる程度の懇願に、成功した。


 ハーネスを解かれた英真は、最近収容所で見た新入りの女と同じ格好になるよう命じられた。

 えみるが一◯八人目と呼んでいた異性愛者の女を気取って、英真は絨毯に膝をつく。あの女の時と違うのは、佐々木が英真の腕を持ち上げたことだ。

 顎をついて尻を突き出す英真の腕を背中に回して、佐々木が手首に縄をかけた。


「いやらしいこと……お尻の穴までよく見えますよ、お嬢様!さぁ、どうお仕置きして差し上げようかしら……貪欲なお嬢様は、しづや様と私に前も後ろもズプズプぶっ込まれるのがお好きでしたね?」

「好きよ……好きィィ……お願いッ……こんなのっ、ご褒美なんて思ってる、私を叱ってぇぇ……っ」


くにゅ。つつー……くちゅ、ずぷぷ……


「あァァッ!!」



 もどかしさに顫えていた膣内を、求めてやまなかったものが満たした。

 それがしづやだと分かるのは、英真が彼女の指の癖まで覚えきっているからだ。


「いけない子……お姫様は叱られないものだって知ってて、そういうこと言うんでしょ」

「ァッ……ああ……」


 切ないほどの快楽が、英真をさらう。恍惚とした光に飲まれて、ひときわ激しく悶えた英真の身体は、糸がぷつんと切れたように脱力した。


 英真達の夜は長い。しづやが佐々木に許さないのは、空想で英真を犯すことで、彼女の目にさえ届いていれば、歓迎している。
 英真を顎から持ち上げたしづやのキスを受けながら、彼女の指が再び体内で動き出すのに目を細める視界の端に、物騒な玩具を持ち出す佐々木が映った。

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