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ジェンダー・ギャップ革命

第4章 享楽と堕落の恋人達



「男性側が自給制の殴られ屋だからという理由で、婚姻届が受理されなかったと来ています。二件目は、お二人とも収入は同じ。前科なし。実家のローンも完済しているのに、不適合とされたそうです」

「一件目はマニュアル通り返信して。殴られ屋はいつ死ぬか分からなくて、怪我の労災も出ない。女性にかなりの負担がかかる。二件目は、こっちにメール、転送お願い。役所に確認するから」

「神倉さん、優しーい。私だったら無視します。異性愛者が結婚したがってるんでしょ。性的倒錯じゃないですか。私が対応しましょうか?最近、動画のネタに困っててぇ」

「えみるちゃん、悪いけど、用が済んだら持ち場に戻ってくれない?それに異性愛者だからと言って、無差別に非難するものじゃないわ。私達は国民を見下すのじゃなく、女性を守るために働いている。男を人間だと勘違いしている可哀想な女性にも、平等に親身にならないと」

「尚更です。結婚となると、式も挙げるし、挙げなくても写真くらい撮るでしょ。家畜相手に、恥晒しじゃないですか。そうなる前に助けてあげない、それって親身と言えるんでしょうか」

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