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胡蝶の夢~私の最愛~⑪【夢路・ゆめじ】

第21章 新しい生活

 その涙に、篤次は胸を衝かれた。
「ああ、きれいだな」
 篤次は何も言わず、頷いた。
 今はまだ、そっと見守るしかない。篤次と泉水は並んで、いつまでも山の端を茜色に染め上げる残照を見つめていた。

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