テキストサイズ

胡蝶の夢~私の最愛~⑪【夢路・ゆめじ】

第25章 杏子の樹の傍で

 その朝、山のふもとの村外れの池には無数の睡蓮が花開いていた。かつて、江戸から逃れてきた泉水が一時を暮らしていた村である。菫色から茜色へと刻々と色を変えてゆく空の下、その村外れの池では薄紅色の睡蓮が夏の朝の風に揺れていた。



(今日で第8話は終わり、明日から第9話に入ります。どうぞよろしくお願いします★)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ