テキストサイズ

胡蝶の夢~私の最愛~⑪【夢路・ゆめじ】

第30章 花惑い

 泉水は暗澹とした想いで眼を閉じる。
 ここ数日というもの、常に心はぴんと張り詰めていた。その緊張と疲労からか、泉水は脇息に寄りかかると、直にうとうとと眠りの底へと引き込まれていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ