テキストサイズ

天空(そら)に咲く花~あのひとに届くまで~

第5章 母子草

「それでは、お約束致しましょう。げんまん」
 清冶郞が八重の指に小さな指を絡める。
「約束だぞ。ずっと側にいてくれるって」
「はい、八重はずっと清冶郞さまのお側を離れませぬ」
 八重の言葉に、清冶郞が安心したように笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ