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月下にひらく華~切なさの向こう側~第6話【漢陽の春】

第6章 第2話【燕の歌~Swallow song】・新しい町

 更に別の男がしんみりと言い、ジャンシルが相槌を打つ。
「ま、考えてみりゃア、お前も災難だったな、ジャンイン。都から流れてきて、やっとあの工房に落ち着いたかと思ったら、半年も経たない間に親方があのとおりで工房まで閉鎖されちまった。親方もなかなか腕の良い職人が来たってんで、随分とお前を気に入ってたのに」
 男たちはジャンインとジャンシルを中心に、また別の話題で盛り上がっていった。
「―やっぱり、もう帰る」
 ジャンインたちの話がひと区切りついたところで、光王が突如として立ち上がった。

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