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月下にひらく華~切なさの向こう側~第6話【漢陽の春】

第6章 第2話【燕の歌~Swallow song】・新しい町

 使道の粘着質な視線が衣服の下から透けて丸見えの娘の身体に絡みついていた。
 まだ膨らみ切っていない初々しい乳房や、その先端の桃色の蕾や乳輪までがほの見え、チマからはあろうことか、下腹部の淡い繁みまで透けている。
 もちろん、透ける衣服の下には何も下着は一切つけてはいない。
「ホホウ、全徳もなかなか気の利くことをする」
 正史はにやけた顔でほくそ笑むと、娘に向かって手招きする。娘が少しはじらいながらも近づくと、正史は娘を傍らに侍らせ、早速、その懐に手を差し入れた。乳房を掴まれ、その先端を弄ってやると、娘は身体を捩る。執拗な愛撫を繰り返していると、すぐに娘の小さな乳首が紅く立ち上がってくる。
 正史は好き者の本性を丸出しにした顔で、娘の乳首を捏ね回し続け、娘はその度に切なげな声を上げ、身体をくねらせた。
―この助平親父め。
 全徳の侮蔑に満ちたまなざしにも一向に気付かず、正史は上機嫌で娘の乳房を揉み続けた。

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