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月下にひらく華~切なさの向こう側~第6話【漢陽の春】

第8章 すれ違い

 うとうとと眠りの底に落ちてゆきながら、光王は誰かが身体の上にそっと布団をかけてくれたのを感じていた。
 コンコンコン、トントントン。
 コンコンコン、トントントン。
 かつてないほど安らぎ満ち足りて、光王は規則正しい寝息を立て始めた。

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