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月下にひらく華~切なさの向こう側~第6話【漢陽の春】

第20章 父と子

「爺さんとは、わずか一年にも満たない暮らしだった。だけど、俺が家族かそれに近いような感情を抱いた相手は、後にも先にもあの爺さんだけだ」
 その老人と死に別れた後は、光王はまた、元の暮らしに戻った。やがて、そんな同じような浮浪児たちが自然に光王を中心として集まり、〝光の王〟の元となるメンバーたちとなってゆくことになるのだ。

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