月下にひらく華~切なさの向こう側~第6話【漢陽の春】
第21章 月下にひらく花
深く唇を結び合わせながら、光王は巧みに香花の衣服を脱がせ、自分もまた少しずつ脱いでいった。恥ずかしさのあまり身を捩った香花をちらりと見、光王が傍らの燭台にふうっと息を吹きかける。
その直後、室内は薄い闇に閉ざされた。闇の底で衣ずれの音がひそやかに響く。
今宵は奇しくも満月だ。そのお陰で、灯りを消しても、外から届く月明かりが部屋を淡く照らし出していた。扉の格子を通して差し込んでくる月光が床に筋状に映っている。
その模様は、丁度、扉の影が長く伸びたその場所にいる香花の身体にも映っていた。白い雪花石膏のような雪膚に、細い筋状の影が走る。その月明かりが描く模様を、光王は指先で丹念に辿った。
彼に触れられる度に、少女の豊かな肢体が小刻みに震える。うつ伏せに横たわった彼女の背中に光王は愛しげに唇を寄せる。
その直後、室内は薄い闇に閉ざされた。闇の底で衣ずれの音がひそやかに響く。
今宵は奇しくも満月だ。そのお陰で、灯りを消しても、外から届く月明かりが部屋を淡く照らし出していた。扉の格子を通して差し込んでくる月光が床に筋状に映っている。
その模様は、丁度、扉の影が長く伸びたその場所にいる香花の身体にも映っていた。白い雪花石膏のような雪膚に、細い筋状の影が走る。その月明かりが描く模様を、光王は指先で丹念に辿った。
彼に触れられる度に、少女の豊かな肢体が小刻みに震える。うつ伏せに横たわった彼女の背中に光王は愛しげに唇を寄せる。