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花鬼(はなおに)~風の墓標~

第6章 【終章―風の墓標―】

 絢さまは今でも森の泉のほとりで安らかに眠っておいでにございます。もう、その安らかな眠りを妨げるものは何もございませぬ。今でも春にはあの泉のほとりに白椿が見事な花を咲かせるのでしょうか。樹々を吹き渡る風の音もまた絢さまのお心をお慰めしていることでありましょう。
 今は昔、遠い時代のお話にござります。
                 【第一部・花鬼~風の墓標・終わり 明日から第二部へ続く】


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