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【リレー小説】ルイーダの酒場 2

《ドラクエの世界でみんなで冒険しよう!》


ドラクエの世界観でオリジナル二次創作をリレー小説で書いてみませんか?
ドラクエの世界観なら、どんな物語でもOKです。
ただしドラクエの世界を楽しむためにも脱線しすぎにはご注意ください。


《ルール》
*ドラクエ好きなら、誰でも参加OK
*初めましてなどの挨拶はなし
*基本は三人称(場合によっては一人称もあり)
*前の人の文章を読んで話を繋げる
*順番は決まってないので、被った場合は先に書いた人の文章を優先する。またはうまいこと繋げる。

ドラクエ好きだけど文章苦手で…うる覚えで…という方でも大丈夫。一行のみの参加でもOKです。とにかく繋げてドラクエストーリーを楽しもう!
ルイーダの酒場で待ってるよ(*^ω^)ノ


【登場人物】
ムト(盗賊→バトマス)
パーム(マジシャン→魔法使い)
レミファ(遊び人→賢者)
イワハシ(商人→武闘家)
ヤス(魔物系YouTuber)
ヒロ(魔物系YouTuber)
サチ(ヤスの妻、ヒロの母)

トロル(テヘペロ)
はぐれ爆弾メタル岩(クランチ)
キメラ(つばさ)
ベビーパンサー(はやて)


91 「いいですか、旅の扉は、ドラゴンクエストⅡから登場する、一見泉のようなものに見えるんですが、中に入るとあっという間に別の場所に移動できる、簡単に言えばワープゾーンです。どうやら、僕が通ってきたのは、時間を移動出来るようです」

ムトは難しい表情で、話を聞く。

「いや、ピノよ……そうじゃなくて、元いた世界について教えてくれってことよ」

「この世界から三百年前の世界になりますが……」

「三百年前て、それカネミツ生まれてへんやんけ……」

ムトは、ガックリと肩を落とす。

「ですが、僕の世界では、大魔王は神の魔力によって封じ込められました。ですが、その百年後に、また復活をします」

「神の封印の力は永遠じゃねえのかよ」

「はい、残念ながら……その時は、ギガの忍の者達が勇者と共に闘い、古来忍術の巻物の力によって魔王の力を封じ込めたのですが、ギガの里は巻物の力と引き換えに滅ぼされ、わずかな数しか残らなくなりました」

「それ、うちの曾祖父さんのお父さんの話だ」と声を出したのはカズマだった。

ピノはカズマの頭を撫でる。

「その里を復活させる方法もある」
92 「どういうことなり?」とカズマを口の周りをチョコだらけにして、顔を向ける。

「つまり、過去に戻り、封印するのではなく、戦って、魔王を倒せばいいのです。そうすれば、二度と復活することもないし、ギガ忍者の里は滅びることなく、未来が変わる」

「てことは、その後モンスターは出てくることもなく、カネミツはこの世界でも死なずに生きてるってことか」

ムトは立ち上がる。

「よし、過去に行って魔王を倒す」

「ですが……」とピノは下唇を噛む。

「どした?」

「旅の扉は瓦礫の下に埋まってしまいました。別の旅の扉から出なくてはなりません」

「まて、だったらどうやって行くんだよ」

「もう一つ、旅の扉があります」

「どこよ?」

「それは、アリアハンの城の地下通路の端です」

93
「おおっ、なんと! アリアッハァ~ンとは!」

まさに、ムト達が次に行こうとしていた場所だった!

思わぬ偶然のことに、ムトはつい興奮し、3時のヒロ●ン顔負けの『アッハァ~ン』が面白色っぽく出てしまった。

ムトの色気&お笑い度が、4ずつ上がった!


94 「てか、なんでアリアッハーンに旅の扉があることを知ってるんだ?」とパームが聞いた。

ピノは頭をポリポリとかきながら、「ここに来る前にて、間違えてそっちに行っちゃって、アリアッハーンの怖い兵士に睨まれました」と俯きながら言った。

「なるほど。まあ、兵士くらいならなんとかなる」とムトは拳を握り締める。

「ですが、あの場所は牢屋の中でしたよ」

「牢屋の鍵はある」とパームがなにもない手から、牢屋の鍵を出した。

「あるんですか! なら、アリアッハーンに」

「それやめろ! なんでアッハーンに引っ張っられてんだよ」

見上げれば、空はすっかり暗くなっている。

一同は、従業員がいなくなった、ダーマ神殿内の宿屋に移り、一夜を明かすことにした。

レミファが嬉しそうに笑う。

「ねぇ、こんなに人がいるんなら、ぱほ、いや、ぱひ出来るよね」

するとヤスが、「いま、生配信中だ。視聴者もいれてやれば、今まで出来なかったぱへが出来るぞ」と固定カメラを置いた。

ムトはそれを聞き逃がさなかった。次こそ寝ずに、ぱほの謎を解く。

だが、その時、

「ぱほぱひって、なんですか?」とピノが言った。
95 「これから実施しながら教えてやるよ」と、パームは返す。

その向こうでは、ムトとレミファが会話していた。

「ムトも初めてだよね。わからないことは、レミファに聞いてね」

それを聞いたパームは、バッと立ちあがる。

「ムトには、俺が教える!」

言い切ったあと、パームは自分のセリフに驚いた。

お、俺は何を言ってるんだ?
まるで、妬いてるみたいじゃないか。
ムトの中身は、正真正銘の男だぞ。

忘れろ、忘れろ。
ごっつんこは事故、レモンパイは幻。
トムじいの妄言なんぞに惑わされるな。

さ、ここをマジックのように自然につなぐぞ。

「なんちゅーか、男同士のほうが教えやすいかと思ってさ……」

みんなに注目される中、ぶつっとつぶやきながらパームは腰をおろした。

一方、パームのいきおいに飛びあがったレミファだけど
「よかったね、ムト。パームは元遊び人の私より、スキルが高いんだからぁ」
と、にっこり笑った。

「じゃ、頼むぞ、パーム。俺にわかるように優しく教えてくれよ。恥ずかしいけど俺、何にも知らなくてさ」

ムトのキラキラ視線が、パームに注がれた。
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また心が痺れそうになったパームは、ハンドパワーで、キラキラ視線を反らした。

無自覚なムトは気づいてない。

二人以外の仲間達は、はにかんだ。


「んふふー。そしたら、ぱへにあう飲み物を用意しなきゃだわ」


と、胸キュンしたとこで、突然聞こえてきた高らかな声に、一堂振り返ると、ヤスとヒロが特に驚いた!


「おっ、お前っ……!」

「母ちゃん!」


――サチがあらわれた!


「お前っ、どうしてここに来たんだ!?」とヤスが訊くと、

「あなたのYouTubeを見てたら、とても楽しそうなんだもの。それで私も、みなさんと冒険したくなっちゃって。それで来ちゃった」

と、呑気に答えるサチ。

身内であるヤスとヒロは、危険も伴う冒険だからサチを心配になったが、

「いいんじゃないか。馬車はまだまだ余裕があるし、仲間は多い方がいいし、美味しい料理が食えるしで。それよりも、早くぱへしようぜ」

ムトは、謎のぱへのことで頭いっぱいで、よく考えるどころではなかった。


というわけで――サチも仲間に加わった!


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サチがルンルンしながら持ってきた飲み物が、各自の前に置かれると、

『ぱほ』か『ぱひ』か『ぱへ』かわからないけど……とにかく、どれかをやる時が、ついに来た。


(いよいよだ……。いよいよだぞ)

ムトはワクワクドキドキで、身体の震えが止まらない。


98 震えが止まらないまま……ムトはコテンと横に倒れた。

精神的な疲れと、レベル1でありながら強引にバグを起こし、パーティーの力を借りずに中ボスをフルボッコにしたこと、また怒りの矛先を失った魔法戦士パームの、クレイジーなるグーパンチの連打を浴びたせいで、腫れた顔から熱が出た。

起きているような夢をみながら、ムトは静かに深い眠りについた。


その夜は、生ライブによる、視聴者参加の大ぱへ大会となり、これ以上にない大盛り上がりを見せた。

ヤスの、ぱへの説明がわかりやすく、この世で、ぱほぱひぱへを知らない者は、ムト一人となった。


99

 ――そして、夜が明けた!

(♪宿屋のBGM)


100 「うわーい、拙者またぱへやりたぁーいなりよぉー」

カズマは、ナマケモノの着ぐるみとはかけ離れたスピードで、はしゃぎながら壁から壁へと飛び回る。

レミファは姉のような目で、微笑んだ。

「カズマくん、よっぽど楽しかったみたいね」

イワハシもはにかみながら、「あのYouTuberのおかげで世界的な大会のぱへになったからのぅ。我々も今すぐにでもやりたいくらいだから、子供ならなおさらじゃ」

「それなのに、眠れる人の気がしれないわね」とレミファは、ムトを見る。

ムトは、ギリギリと歯を食いしばる。

「ぱへのチャンスを失った……あのチビ猿に追い抜かれた……」

そんなムトの肩に、パームが手をあてる。

「大丈夫。今晩、第二回世界大会をやる予定だ」

「なに?」

「アリアハンの宿屋で行うようだ。今日は寝そうになったら、俺がおこしてやる」

「マジか?」

「だから、今日はアリアハンまで、レベルを上げまくろうぜ」

アリアハンでぱへが出来る。

その楽しみを胸に、一同モンスターを倒し続け、アリアハンについた頃、先に宿屋に入った。

前日、一晩中ぱへをしていたムト以外の人々は、眠りについた。
レスが上限に達しています。
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