突然、運命に奪われちゃいました
1
マドカ
はぁ……。私の運命の人は、一体どこにいるの?
2
彼氏いない歴=年齢(十七)
JK二年生・マドカ。
今日も運命を夢見る少女となり、朝の通学路を歩いていた。
3
見た目は悪くはない。むしろ可憐な方。だが、運命にこだわり過ぎるが故に、今まで普通に告白をしてきてくれた男性達に対して、「こんなの運命じゃないからイヤ」と冷酷に言い放っては、ことごとく断っていったのだ。
4
そんなマドカに――背後から突然声が。
5
?
ねぇ、そこの君。
駅って、どこにあるかわかるかな?
6
マドカ
はぁ? 駅ですかぁ?
7
ちょうど運命のことを夢心地に考えていたマドカは、
突然の声に邪魔された感があって面倒臭く思い、怪訝な顔で振り返った。
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けど、そこには――
9
マドカ
ーーーーっ!!
10
面倒臭く思い怪訝な顔で振り返ってしまったことを、ものスゲー後悔させられてしまう程の美形が立っていたのだった。
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