仙境綴~美しき仙界の王と身を捧げる少女~

完結

[作品説明]

☆ 昔、彼(か)の地には一つの伝説が存在した。
―東方の山奧深く、きらめく水晶の宮殿の奧に仙王と名乗る男あり。そは、名の表す如くすべての仙人を束ねる長(おさ)なり。王の中の王と謳われ、畏怖され、強大な力を持つ。その大いなる力、一国をもたった一刹那(ひとせつな)の中に滅ぼさんとするほどの強大なものなり。仙王は麗しき容貌を持ち、その微笑み、何人をも魅了する― ☆

第一話 砂漠の花
~砂漠で発見された二体のミイラが語る壮絶な過去の愛の物語~

☆☆☆
崑論山脈の奥深くには神が住まう―と、いにしえから人は語り継いできた。
孝行娘の美芳は病床に伏す母のために、仙境にしか咲かぬという伝説の花、
長命草を探しに山奥深く分け入る。
彼女はそこで、この世のものならぬほどの美しき男と出会う。その男こそが、
この世のすべてを統べるという神、仙王であった。
仙王は言う。
―私を泣かせる話をそなたが見事、語って聞かせたなら、長命草を与えよう。
 もし、私を満足させられなければ、そなたは私の花嫁となり、仙界の王の花嫁として永遠の時をこで私と共に過ごさなければならない。

  美しき仙界の王に請われるまま、美芳は最初の話を語り始める―。

仙界の王の妻となるか?
 長命草を持って、母の待つ下界に無事、帰れるか?
 美芳の挑戦が始まる!

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