紫陽花(オルテンシア)~檻の中の花嫁~

完結

[作品説明]

主人公谷村美月は冴えない27歳のOL。
 数年前までは両親と平穏に暮らしていた。
 ところが、小さな町工場を経営していた父は取引先から契約を打ち切られ、工場は破綻、失意のうちに両親の乗っていた車は衝突事故に遭い、父母ともに亡くなった。

 ある日、美月は勤務する会社の社長から呼び出しを受ける。
 社長室で待っていた若きやり手社長から突きつけられた言葉は
〝僕と結婚したまえ〟。

社長から提案された取引は、父の残した借金を返済し続けている美月には魅力的なものだった。一定期間、イケメン社長夫人のふりをすれば、借金はすべて肩代わりしてくれるという。。。

 華やかな結婚式をあげ、美月は社長夫人になった。地位も金もルックスもすべて兼ね備えた男が何故、美月のようなつまらない女を選んだのかー、誰もが首をかしげた。

 美月の夫となった浩司は、周囲から〝そろそろ結婚して跡継ぎを〟という催促がうるさくて、
別れるのにどうでも良い後腐れのない女として、カムフラージュ結婚のために美月を選んだのだ。

 豪華なマンションでの生活、夫は家に寄りつきもせず、女と遊び回っている。。。

 美月は既に離婚後、契約完了後の人生を思い描いていた。
しかし、ある日、夫が突然、帰宅、入浴後の美月を見たところから、美月の計画は狂い始める。

美月に心奪われてゆき、激しく求める夫、俺様で強引な彼をどうしても受け入れられない美月。

彼の元を逃げ出した美月はかつて語学学校で教えていた七歳年下の青年と再会、一緒に暮らし始めるが、やがて夫の子どもを妊娠していることを知る-。

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[レビュー]

  • [評価] ★★★★★
    お疲れ様です。
    意外な結末で驚きました。
    私的には晃司と和解出来二人が幸せになれると考えていました(笑)

    晃司のその後を書いてほしいです。

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