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　全てはあの場所から始まっていた。

　第一部‐始の記憶‐


　生まれつき飛び抜けた身体能力を持ちながら幼少の記憶がない主人公、斎藤 瞬矢(さいとう しゅんや)。


　ある日を境に瞬矢と行動を共にすることになった高校生、東雲 茜(しののめ あかね)。


　4月の昼下がり、瞬矢のもとに一通の手紙が届く。


　やたら空白が目立つその手紙の最後には『from Ｓ』とだけ書かれていた。


　そこから2人は、とある事件に深く関わってゆくことに……。


　10年前、何があったのか？　それぞれの過去、欠けた記憶の断片が繋がる時、真実を知る。


　果たして【Ｓ】が示唆するものとは？　全てを知るは破滅への序曲か、それとも――。


「たとえあなたが何者でも、私は信じてる。だって『あなたはあなた』なんだから……」


　第二部‐古城の少年‐

　ドイツで2年前と酷似した事件が起こる。

　そんな折、偶然にも出会った東洋系の女。果たして彼女の真の目的とは……!?

　―――――――――

（※この物語はフィクションです。
作中に一部実在する地名がありますが、登場する人物、団体、事件は全て架空のものです。予めご了承ください）


　この作品は、他サイトで載せていたものです。内容に一部、過激な描写が含まれます。