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[作品説明]

部屋が青白く染まっていく

気がつけばもう朝だ、隣で寝ているのは
出会い系で知り合った奴がスヤスヤ眠っている。

彼を起こさないように部屋を出よう

✌︎ ✌︎ ✌︎ ✌︎ ✌︎ ✌︎

2000年6月1日

僕の初体験は呆気なく終わった。

高校2年で初体験の男性は出会い系で知り合った、バーテンダーの男だった

全てが初めてだった、ゲイバーで待ち合わせて酒も弱いのに無理に飲んで
もう酒の勢いとはこのことであろう
彼が自転車に乗り家に向かう

自分の安売りとはこの様な時に使うのが
正しいのだ。
甘酸っぱくもなく作業的で少し雑だった。

キスは上手くできたかって?
もちろんディープキスを苦しいって言って
相手をしらけさせてしまったよ。

想像はしていたものの、何もうまくできない僕に苛立ちを感じていた相手は

事が終わると背中を向けてねてしまった。
終盤は天井のライトをみつめることしかできず終了。


現実とは残酷である
世の中甘酸っぱい話で溢れている
街中が甘酸っぱい思い出でなければダメと言われているように思える

脅迫観念と人からどの様にみられているのか?みせたいのか?のバランスを若くして手に入れる子達は
学校で人気者とゆうステータスを手に入れる。

しかし冴えない僕は、初体験できてラッキーくらいにしか思えなかった。
小さく電車でガッツポーズを回りにばれない様にするのが精一杯の表現であった。

救いといえば、彼が電車代といって2000円くれたことだろう。

カミングアウトができなくてつらくて
どれが本当の自分か分からない
など悲観的なフレースを並べるのは簡単で自問自答を繰り返しても、
17歳の頭の中は、引き出しが少なく答えはみつからない、迷宮入りして落ち込む、
これが現実だ。

そうやって自分に言い聞かせながら

バイトしながら週末は夜の街に繰り出すようになったのも
その日からだった。

当時は世の中があらゆる変化をしていく
序盤であった。

浜崎あゆみさん、この時代には
何かと話題なだけに
僕は頭を抱えるのである。

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ゲイ】 【BL】 【2丁目

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